英語力を上げたいと思うのは多くの日本人が思う切なる願いの一つです。しかし英語力を上げるというのは一体どういうことなのでしょうか。まず、「英語力を上げる」という言葉の意味を少し深堀りしたいと思います。
「英語力を伸ばしたい!」と言ったとき、みなさんはまず何をするでしょうか。同じことを言っていても、面白いことにみなさん多種多様に異なる行動をとっています。ある人は単語帳を開き、ある人はTOEICを受ける。またある人は英語のハウトゥー本を買いあさり、またある人は英語の映画をたくさん見るetc。Youtubeやハウトゥー本を見てもみんなそれっぽいことを言っているし、何が真なのかとてもわかりにくくなっています。
実は英語力というものは学術的にきちんと研究されています。何かというと知識面と、技術面の2つから成り立っています。
まずは知識についてです。知識とは端的に言ってしまえば語彙力と文法力です。こればかりは知らなくてはどうしようもありません。つまり単語を覚え、文法学ぶということには英語を学ぶ全ての根幹となるのです。日本人の多くは学生時代に単語と文法を多く学びます。なのに英語力がないと思う人が多いのはどういうことなのでしょうか。そこで出てくるのが技術面になるのです。
言語の技術とは何かというと、最近ではすっかり定着してきた4技能(聞く、話す、読む、書く)になります。もし会話重視のコミュニケーション英語を使えるようになりたいのであれば、TOEICでそれを学ぶのはとても効率が悪いです。なぜならTOEICはリーディング能力と文法知識に重きが置かれており、リスニング問題はあるものの、話せなくても大きな問題がないからです。他にも、中高生がてっとり早く英語の点数を伸ばすには、試験の得点源にあたるリーディング、リスニング(一部文法知識やライティング)などを重点的に伸ばすことが英語力を伸ばすことの近道になります。
このように英語力を上げるには、①知識が十分にあるのかを確認の上、②自身の伸ばしたい技術は何かを明確にし、③それを反復行うこと。これがご自身の思う英語を伸ばすことの近道なのです。
あなたにとって英語を伸ばすという言葉はどんな意味をもっているのか、ぜひ一度ご考察してみてください。