今年の夏も暑く長かったですね。やっと秋が訪れたかと思うと、あっという間に冬の気配が濃くなってきます。年々、春と秋が短くなっているように感じられます。
最近特に聞くようになった言葉にclimate changeがあります。日本語では気候変動と訳されます。日本は南北に長いうえに、高山や離島など多様な地理的条件もあり、多くの気候区分(climate classification)に属します。北は北海道の亜寒帯気候(subarctic climate)、南は琉球弧や小笠原の島々の亜熱帯気候(subtropical climate)、大まかには本州、四国、九州は温帯気候(temperate climate)に分類されるでしょうか。日本海沿岸では冬季の降水量(precipitation)がとても多く、世界でもまれに見る豪雪地帯と言われています。しかし、このところの暖冬のせいか、雪不足に悩むスキー場も少なくありません。
気候変動と同じようによく使われる言葉として、地球温暖化(global warming)があります。最近ではwarmingでは足りない、地球沸騰化(global boiling)だ、と新しい言葉まで生み出されてしまいました。二酸化炭素の排出量(CO2 emission)を世界中で協力してコントロールすることにより、この傾向を食い止めようとする努力がなされています。植樹などにより二酸化炭素排出量をプラスマイナスゼロにするカーボンニュートラル(carbon neutrality)を2050年に達成することを、日本は目標に掲げています。(環境省ウェブサイトより)
気候変動の目に見える現象として気象(weather)の変化がしばしばあげられます。例えば、台風(typhoon)、ハリケーン(hurricane)、サイクロン(cyclone)の熱帯性の低気圧が強力になる傾向は、気候変動の結果ではないかと言われています。日本で増えている豪雨災害もそうなのかも知れませんね。簡単ですが、降水に関する言葉をいくつかご紹介しましょう。
torrential rain 土砂降り
heavy rain 激しい雨
downpour 土砂降り
cloudburst 激しいにわか雨
squall スコール
shower にわか雨
thunderstorm 雷雨
drizzle 霧雨
hail ひょう
sleet みぞれ
お馴染みの「ゲリラ豪雨」はguerilla rainとは言いません。sudden downpourやcloudburstが当てはまるのかなと思いますが、妙味が足りない気もします。狭い範囲に急に現れ、小さな川があふれるほどの量が短時間に降るとはまさにゲリラ。命名した人のセンスに感心です。
この冬はどんな冬になるのでしょうか。暖かい冬が続いていますが、冬は冬らしくないといろいろと不都合が出そうです。今年の冬は、どんな冬ならではのお楽しみに出会えるでしょう。風邪やインフルエンザにお気を付けて、素敵な冬をお過ごしください。