英語を学習していると、日本語と同じ単語だ!と思ってつい英語でも使ってしまうことがあります。今回は英語だと通じそうなのに意外と通じないもの、日常編としてご紹介していきます。

challenge △挑戦する 〇困難に立ち向かう、異議を唱える
「がんばってチャレンジしてみよう」と日本語では簡単に言ってしまいますが、そんな時は"Let's try!"といいます。"Let's challenge."なんていうと「異議申し立ててみよう」だとか、「難題に挑もう」みたいな感じに聞こえてしまいます。日本語で言ういわゆる「チャレンジ」はほとんどの場合"try"と言ったほうが英語ではいいでしょう。

claim ×苦情を言う 〇主張する
claim事態にネガティブな意味は特にはありません。まずは「主張する」という意味があり、その上で「要求する、請求する」などが来ます。日本語では後者の意味合いをさらに強めすぎてしまったのかもしれませんね。

smart ×やせている 〇賢い、おりこうな、見た目が洗練されている
最近では細身の人をスマートな体形なんて言うことはあまり聞かなくなりましたが、smartはキリっとした感じのことを言います。日本でも少し前に「クイズ 小学5年生より賢いの?」の英語版は、「Are you smarter than a 5th grader?」で、いわゆるそのようなイメージですね。また賢いには他にも、wise(経験を経て賢い)、clever(ちゃっかりとしていて賢い)などもあります。そういえばスマートフォンもただ「賢い」というよりは「洗練された」といった意味合いの方が強そうですね。

service ×無料のサービス 〇提供、業務
serviceの動詞形はserve(提供する、出す)で、その名詞形です。"The service at the restaurant is good.”と言ったら日本人はつい「ウェイターが笑顔で水を持ってきてくれるのかな?」なんて無料の部分に意識がいってしまいがちですが、実際は食べ物のクオリティ、雰囲気、店員、お金がかかろうがかかるまいが全てにかかってきます。ホテルなどでうっかり"Our service includes breakfast."と聞いて、「え、朝食が無料なの?やった!」なんて思わないでください。これは単に、「私たちは朝食の提供もします。」という意味なので、別途朝食代が取られている明細なんか見たらトラブルになってしまいかねません。

tention ×ノリ 〇緊張
よく「テンション上がるわ」などと砕けたシーンで使われるtentionという単語ですが、これは「緊張」などの「張り詰めたもの」を指します。「ロープの張り」、「肩こりの張り」、「緊張感」が本意のところ、おそらく日本語では「緊張感ある空気感・気分」→「空気感・気分」となってしまったんでしょうね。気分全般をtentionというのではなく、いちいち"excited," "annoyed," "mild"など、気持ちを表す単語を適切に使うようにしましょう。

mansion ×マンション 〇豪邸
"Do you live in a house?"と聞かれると日本人は気軽に"No. I live in a mansion.(「マンションに住んでます」のつもりで)"と言ってしまいがちですが、そうすると相手はあなたに恐れおののきます。なぜなら「この人、貴族みたいな超大金持ちだ!」と思われてしまっているからです。そういう時は、"I live in an apartment."または"I live in a condominium."と言ってください。(ちなみに厳密にいうとcondominiumは分譲、apartmentは集合住宅全般を指すので、apartmentの方が少し無難かもしれませんね。)もちろんアパートに住んでいると単純に言いたいときも、"I live in an aparment."で大丈夫です。
控えめに言っても豪邸に住んでいるかなと思われる方は堂々と、"I live in a mansion."と言って相手の反応を見るのも面白いかも?しれませんね。

talent ×芸能人 〇才能
もともとは際のある人がテレビに出ていたことから誤用が広まったのかもしれませんが、もし街中で、"He is a talent!"と英語話者の人に言おうものなら、英"Oh is he talented? Why?(彼に才能がある?どういうこと??)" あなた"Talent is talent.(タレントはタレントだよの意)" 英"Talent is talent?(才能は才能だよ?)"のような意味不明な会話になってしまいます。芸能人と言いたいときは、celebrityと言いましょう。

他にも日本語のカタカナ言葉には誤用がたくさんあります。基本は英語のつもりでそのまま使って大丈夫なことが多いですが、何やら会話がおかしいぞ?と思ったときは一度意味を調べるなどして立ち返ってみてくださいね。

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