猛暑とゲリラ豪雨に悩まされた夏がようやく終わり、秋の気配が感じられるようになりました。いつの間にか日が短くなり、昼間の熱気が夕焼けとともに涼やかな風にとってかわられます。実りの秋の到来です。

イギリスやアイルランドの秋の味覚の一つがblackberryです。バラ科のつる性植物で、雑草のように道端や線路わきなどの空き地に生い茂ります。春から初夏にかけてピンクや白の木苺に似た花を咲かせ、夏から秋にかけてraspberryに似た実をつけます。最初は緑、やがて赤と、熟すにつれて色が変わっていきます。黒くなったら食べごろです。空き缶など手ごろな容器を持って、柔らかくなった日差しの中でblackberryを摘みにお出掛けです。Blackberry pickingのシーズンの訪れは、夏の名残を楽しみつつ、これからやってくる暗く寒い季節の到来を予感させるものです。夏の陽気を瓶に詰めるようにジャムを作る。そんな季節の感覚があるのです。さて、ジャムのレシピをご紹介しましょう。Blackberryが手に入れば、ほかに特別なものは必要ありません。調理器具も普通のもの。外国の家庭のキッチンの様子を想像しながら、レシピを読んでみてくださいね。

Ingredients
Fresh blackberries   1.2 kg
Granulated sugar  900 g
Lemon, juice only    1 piece      

Method
1. Wash the blackberries.
2. Put them in large, heavy-bottomed saucepan.
3. Cook over a medium–high heat for 8–10 minutes, stirring occasionally, until most of the blackberries have broken down.
4. Add the sugar to the berries, a third at a time.
5. Add the lemon juice.
6. Bring the mixture to the boil, then turn the heat down slightly to a gentle rolling boil and simmer for 8–10 minutes.
7. Make sure the bubbles in the jam will have changed from large to small, indicating that most of the water from the fruit has evaporated.



最近日本でも栽培用の苗が売られているのを見かけます。実を収穫できるまでお庭で育てたら、ジャム作りに挑戦したいですね。日本の四季とは異なりますが、それぞれの国に季節の動きを象徴するものが存在します。遠い国の人々も、日本に住む私たちと共通する感性を持って日々暮らしていると思うと、海の向こうがぐっと身近に感じられるのではないでしょうか。英語の中に、私たちと同じ人々の息遣いを見つけ出してみてくださいね。

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