多くの人に知られている通り、英語とはいえども、国や地域によって英語には大きな差異があり、発音・単語・一部文法事項なども変わってくることがままあります。今回はその中でも大きな主流となるアメリカ英語とイギリス英語の2つの英語の発音の違いについてみていきます。

("r"の発音)
carやflowerなどの"r"の発音が、アメリカ英語ではいわゆる巻き舌にしながら"カーr""フラワーr"と音が伸びます。
一方でイギリス英語は"カァ""フラワァ"のように音がほとんど伸びず、巻き舌になりません。areなどの単純な単語となると、アメリカ英語では"アーr"、イギリス英語では"アァ"と気持ち短くて乾いた感じ(?)の発音になります。

(tの発音)
waterやat allのように"t"が母音で挟まれている場合はアメリカ英語では"ワーラー"、"アッロー"のようにrのような音になります。(rの音ではなくdのような音になり、"ワーダー""アッドォー"という人もいます。)
またこの法則は、「母音+t+l」の時も発動し、bottleを"バラl"("バドl")と言ったりします。
その一方イギリス英語では、"ウォタァ"、"アットゥ"、"ボトゥ"のような音になります。

(uの発音)
tubeやnewなどをアメリカでは実は多くの人がチューブとやニューとは発音せず、"トゥーb"、"ヌー"のように発音しています。
イギリス英語ではそのまま、"チューブ"になります。

(aの発音)
appleやcanなどをアメリカではアとエの中間の音を使って、"ヱポー"、"キャン(kヱン)"のように発音します。
イギリス英語ではそれがもっと日本語のアの発音に近くなり、"アポl"、"カン"のように発音されます。

(oの発音)
hotやdogはアメリカ英語では"ハッt"、"ダッg"と発音し、イギリス英語では"ホッt""ドッg"と発音します。

(応用問題)さてそれでは上記のような発音の違いを踏まえ、次の文章をアメリカ英語、イギリス英語それぞれで言ってみましょう。


I can't hold the new bottle of the water with the hotdog in my hands at all.

正解は、(アメリカ式)"アイ キャンt ハーld ザ ヌー バラlロブ ワーラー ウィズ ザ ハッtダッg イン マイ ヘンズ アッロー"
(イギリス式)"アイ カンt ホールd ザ ニュー ボトゥ オブ ウォータ ウィズ ザ ホッtドッg イン マイ ハンズ アットゥ"
みたいな読み方になります。

いかがでしたでしょうか。日本ではどちらかというとアメリカ英語を聞くことが多いのに、その発音の類似性からイギリス発音に近いに発音をする人が多くいます。耳ではアメリカ英語に馴染み、口ではイギリス英語に近いものを言うという、なんとも変な現象が起こっているのは不思議でなりませんね。

以下のリンクではとても分かりやすくYouTube(ユートゥーブ)動画でアメリカ・イギリス英語の発音解説がされています。実際に聞いてみて、2つの英語の違いを楽しんでみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA